毎日新聞社の校閲部の岩佐善樹さんと、漢字に深く携わってきた「漢字の使い分けときあかし辞典」(研究社)の著者である円満字二郎さんによるイベントに参加させていただきました。

常用漢字、毎日新聞用語集、日本新聞協会新聞用語懇談会などの議論と比較しながら、異字同訓などについて、「会う」と「合う」はどちらをどのように使うべきかというお話でした。
ときに、会場にいる参加者に挙手を求め、参加者からの積極的な質問や例文も交えてのトークでした。

円満字さんは勇気をもって平仮名を使いましょうと何度か繰り返されましたが、先日レポートさせていただいたJTFスタイルガイドセミナーの磯崎博史さんいうところの日本語としての自然さがもたらされる和語を使いましょうとはニュアンスが違って響き、残念に思いました。
たとえば拍手が「湧く」と「沸く」ではどちらが正しいというのではなく、その字を使う情景をイメージしてどちらに近いのか、なにもないところからワーッと湧き出るような拍手なのか、お湯がフツフツと沸き上がるような拍手なのかで、どちらを選んでも正しいと。絶対漢字で書かなければならないということはないので、動詞だからとか名詞だからとか、対象の情景がどうとか、ここは比喩だからとか情緒が足りないとか、思い悩むよりは平仮名を使うことで解決されると。

「はじめ」というのが殊の外難しく、恐らくは「秋の初め」なのだけど、「年の初め」と書くが「年始め」とも書くとか、「仕事始め」なんて言葉があるとか。

これはちょっと辞書や用例集見ただけで簡単には決められないなと、想いを新たにいたしました。
いやあ、こうゆうのはなかなか、ツールでチェックできないんでしょうねぇ…。