日仏フォーラム 「書籍とデジタル」

本日はこちらのイベントに参加させていただきました。とはいっても午前中だけ。それでも、とても充実した内容でした。

国立国会図書館官庁の羽入佐和子さんによる開会のご挨拶は、「時間と空間を超えた知的な交流の場」である図書館という新鮮な響きが心に残りました。

養老猛司さんの基調講演は聴講者をクスリと笑わせて惹きつける、興味を覚えるお話でした。
デジタル化するということとか、そもそも意識とはなにかとか、時間が経っても変わらないものが情報であるとか、時間的に変わらないものは「同じ」であるとか、そして、本はそのまま同じであると。
キーワードだけ書き並べると難しい話をされたように思われるかもしれないけれど、とても楽しいお話ぶりで、本に詰められた情報と、進化を続ける人間による感覚や意識を伴う理解とか。
でも最後には、自分で考えましょうよってことだったかなぁ…。
「デジタル時代の創作と読書」と題されたパネルディスカッションは、視点も豊富なパネリストによる深い議論が展開されていました。芥川賞作家の平野啓一郎さんの発言が鋭くて、電子書籍販売ならではの難しさや、既にでき上がった執筆作品に絵や音楽を付けるとtoo muchであるとか、今後はダウンロード型じゃなくてクラウド上の書籍に対するアクセス情報が収集されるんじゃないか・研究者による情報の共有・一般読者による感想/感動の共有とか、iPhoneで絶妙に読める分量をウェブ新聞に連載することで読者に習慣化させることができるようだとか、興味深い話がいっぱい聞けました。紙とウェブの溝を埋めるとか、本といっても図鑑や雑誌、それからぬり絵、それぞれに事情が大きく異なることなども紹介されていましたた。