本日はこちらの「ShoPro Books感謝祭」に参加させていただきました。
小学館集英社プロダクションの山本G長さんによる『邦訳アメコミのつくり方』と題されており、まあ、そういうお話を聞ける機会は貴重と思いました。
会場は満席だったと思います。
翻訳関係よりも、とにかくアメコミが好き!といった感じの方たちのように見受けられました。

企画立案から書店に並ぶまでの一通りについては、いわゆる小説などの文芸翻訳とほぼ同じ流れのように思われました。
ただし、ライセンスはディズニーさんとか、タカラトミーさんとかで、翻訳権・出版権が必要というようなところは違うかなと。
(そもそもというか、作品やキャラクターの著作権は作者じゃなくて出版社が持っている。だからこそ、1938年に誕生したスーパーマンとかも、原作者や作画者が代わって、同じキャラクターの作品が作り続けられているらしい。
バットマンは1939年に誕生したらしいが、邦訳本はShoProさんからもヴィレッジブックスさんからも出てる。)
映画とのリンクの強さ(映画が注目されると原作を読みたいという効果が表れる)も指摘され、日本の漫画のそれとは似て非なるものを感じました。
邦訳版を作れる環境の必要性とか、読者の多様化なんてことも指摘されていました。

アメコミは分業というのも驚きでした。原作者にあたるWriterとか、ペン入れするInkerとか、文字入れするLettererとか分かれてるんだそうです。

翻訳については事細かな例は上げられませんでしたが、やっぱり翻訳者さんの作品ごと(?)の向き不向きがあったり、電話などでコミュニケーションを蜜にとって製作しているように聞こえました。意訳があったりとか、ギャグの翻訳は難しいなどの言及もありました。
たとえば「バットマン」というカタカナのロゴ表記を作るのはあれだけど、日本向けに表紙でカタカナ表記にする作品もあるみたいです。

あと、フランスの「バンドデシネ」はやっぱりというか、アメコミとは一線を画しているようです。

邦訳本製作では紙質の話もあったり、値段云々よりも厚いと重いとか。厚いと巻末の資料が読みにくいとの意見を読者から受けたりとか。
電子書籍化も進んでいるようですが、電子出版権はまた別というのも新鮮な響きでした。
それから書店の陳列も重要な要素のようです。「試し読み」は店員さんの販売知識になるとか、ShoProさんの例ではありませんが○○先生の作品の近くに置くとかいうことで売上に効果があったりもするそうです。

やっぱりひとえに翻訳といっても、いろいろですね。

イベントの後半はプレゼント抽選会でした。かなり高額と思われるレアアイテムも含め、かなりの数のプレゼントをご用意くださっていました。自分もMARVELのテレカをいただきました(^_^)

そして会場で親切なお姉さんが教えてくれたのですが、アメコミ翻訳者によるクロストークセッションなども開催されているようです。またそういったところでもお話を聞いてみたいなと思いました。